何事も自分で経験して、失敗して、考えて、やってみて
以前、ドコモに勤めていた頃の日記を書いたのですが、最近また思い出したことがあったので。
入社して最初に研修で配属となった部署が、情報システム部社内LAN担当でした。
ホームページは大学生の頃から作っていたのでその知識はあったのですが、ネットワークとなるとチンプンカンプン。
なんでこの部署・・・。もっと花形に・・・。とか贅沢なことを思っていました。
でもすぐにこの担当はイイ!ということが発覚。
私の担当は、社内のLANについて何かがあればすぐ動かないといけないところ。だから、全フロアに行って、全部署の人に会うことができるのです。
当時3Fフロアに在籍していたのですが、毎日毎日、上行ったり~下行ったり~、広報部ってどんな人いるかなー。サービス開発部ってどんなとこかなー。イケメンの先輩いーひんかなー、とまあ呑気に見学していました。
そんなお気楽な研修生活を送っていた私に、ひとつの仕事?が舞い降りてきました。
関西の主要ドコモショップの責任者会議で、現在開発中のドコモショップが利用するシステムの操作説明をする、とかなんとか、そんな感じのことでした。
情報システム部ではなくて、なんとか部(名前忘れました)が管轄の案件で、情報システム部は開発に関わったので操作の説明をしてほしい、といったような案件です。
会議がどんなものかもわかっていませんでしたが、まあ、操作を説明すればいいんだろう、と気楽に構えていました。
一番ひどいのは、当時の課長で、課長も主査も先輩も他の会議があるから、「君が一人で出てきなさい。」と。
・・・。となりながらも、まあ、新入社員の私に頼むくらいだから、大したことないんだろうと、わりと堂々と構えていました。
責任者会議当日。
広い会場に集まる責任者の方々。うわぁ、会議ってすごい!と半ばおのぼりさん的にみていたら、
「それでは今から始めます。えー。では、お願いします。」
の声。
???
隣を見ると、この会を取り仕切るなんとか部の主査が、何の説明もせず私の顔を見て、はい、進行して、と。
いやいやいや、わかりませんし!
でもそんなことは言えず、私の記憶から全て消去されている、悲惨で壮絶な説明が始まりました。
会議終了後。
なんとか部の主査が一言。
「ああいう場合ってさ、まず全体的なことから話さなあかんのちゃう。」
もうあんな思いは二度としたくない。
私もイヤだし、時間を作って参加しておられる周りにも超迷惑。
そもそも会の趣旨も理解していないし、なんとか部のなんとか主査さんとも打ち合わせも一切ないし、私の上司も何も教えてくれなかったし!
というよりも、「私が」誰にも何も聞こうとしなかった。
社会は全くもって甘くない。
情報が勝手に降りてくるなんて、大間違い。
自ら聞かないと、どうにもならない。
イヤって言うほど、痛感。
今から思えば、卒業したての研修期間中の22歳がこんなこと感じられたこと、よかったです。
だってそれから、二度と同じ失敗は繰り返すまい、と会議への取り組み方、自分の番での話の切り出し方、思いっきり勉強することができました。
何事も自分で経験して、失敗して、考えて、やってみて、そうやってでないと成長しないんですよね。
失敗して、ってところまでは誰でもできるから、その先の「考えて、やってみて」が重要かも。
なんて、ふと思い出しました。