ペガサスメール1
大学を卒業してからドコモ関西に就職しました。
私が入社した年にiモードが発売され、会社にはすさまじく活気があり、何をしても楽しかったのを覚えています。
27歳の時、新しい社長が就任されました。
大企業ですから、それまで社長との接点なんて、入社式以外ひとかけらもありませんでした。
でも、新しい社長は違いました。
社内のイントラネットで「ペガサスメール」なるものをはじめられたのです。
ペガサスメールとは、今でいうところの、いわゆる日記。
社長が毎日社員に向けて日記を書かれたのです。
始まった当初は、「ふ~ん」くらいに思っていました。
でもその社長は、毎日毎日、出勤前の朝、必ずペガサスメールを更新されるのです。
出張で書けない日は、「明日は○○があるので書けません。」そんなメッセージまで書いておられました。
そうしたらそのうちに、ペガサスメールが楽しみになってきました。
内容はいたって真面目で、お仕事の話しかありません。
それでも、「ああ、これからこれが大事なんや」とか、「トップってこんな風に思っておられるんや」「強いな」とか、とにかく27歳の私には、とても興味深かったのです。
とはいえ、そこまで真面目でもない私。毎日読んでいたかと言えば、そうでもありませんでした。
コメント機能もあったのですが、もちろんコメントなんてするわけもありません。
でも、ふと思い立っては、ペガサスメールを読んでいました。
そしてある日、事件は起こりました。
(って、2回にわける意味はそんなにないのですが、長文なので分けてみます。)