能 初シテ舞台鑑賞にて
ご縁あって、「なら燈花会能」を見に行ってきました。
観世流 生一家 十五代当主となられるであろう庸さんの、
記念すべき初シテ舞台です。
久しぶりの奈良。とてもいいお天気で
夜には“夏の奈良に祈りのろうそくの花が咲く『なら燈花会』”が催される為
浴衣を着た若い人たち、ファミリー、外国人観光客などでとても賑わっていました。
能。日本の伝統芸能。
人間の声とからだの動きと笛と太鼓のみで演じられる究極にシンプルな舞台。
知らないことだらけ。わからないことだらけ。そして、難しい。
このご縁をきっかけに、もっと触れたいと強く感じました。
鑑賞した一客として、一番不明で、すぐに知っておきたいと思ったことは
「拍手」についてです。
タイミングがとても難しく、そもそも拍手をして良いのだろうか?と
ドキドキしました。他の演劇ではあり得ない感覚です。
早速情報収集。
・・・現在、一般的にシテ(中心人物)が幕に入るときに、拍手をしてくださる方が多いですが、シテが幕に入っても、まだ能の全てが終了した訳ではありませんし、まだまだイメージをアタマの中に広げている方がいらっしゃいます。その方達の邪魔をしないためにも、舞台上から全員がいなくなったときに一度だけ拍手をいただけたら、演者を含め、そこにいる人全員が気持ち良く舞台を終わらせることができるかと思います。・・・
ひゃぁ・・・知りませんでした。無知ですね(T_T)
上記の情報が100%正しいかどうかは分からないのですが、
能は最後の「シーン」と張りつめた空気や名残を楽しむもの。
ということは、今の私にも理解ができます。
伝統芸能の継承の努力に負けない、客の成長が急務です。
茂山千五郎さんの狂言は、声を出して素直に笑うことができました。(#^^#)