世界遺産・熊野古道。
熊野三山の信仰が高まった古代から中世、上皇から庶民まで多くの人々が切れ目なく歩いた「蟻の熊野詣」で知られる参詣道。
身分や階級を問わず多くの人が憧れた熊野古道に、私もずっと憧れていました。
初・熊野古道は、熊野本宮大社の神域の入口・発心門王子から なべわり地蔵、柿原茶屋跡、そして通称・地獄坂を降りて湯の峰温泉までの約7km、赤木越コースを歩きました。
トレッキングなんて久しぶり・・というかプライベートでは初めてに等しい。それなのに1週間前に準備しなくちゃと思い立ち、何一つ装備をもっていないことに気づき、慌ててトレッキングシューズを買いに走りました。
山歩きのファッションは、「重ねて、重ねて。」が基本なのですね。サポートタイツは必須です。いくつになっても「初めて」の世界を開拓するって素敵。きちんと真面目に準備したおかげで、結構ハードな中級コースだったにも関わらず、ほぼ筋肉痛なしという快挙を成し遂げたのでした!
楽しく歩ける内に、と願っていたらお誘いいただいて、また一つ長年の夢を叶えることができました。
帰路、新大阪駅までの車中、うたた寝してふっと目を覚ましスマホをオンにしたら
配属、横浜になりました
の文字が目に飛び込んできました。あー、とうとうこの日が、ついに。
あこがれを抱き、救いを求め、蘇りを願っていにしえの人々が歩いた熊野古道に、今日この日に来ることができたのは、正に導かれたのだと思えてなりません。