ペガサスメール2
つづき
ある日会社でパーティーが催されました。
決起会、とか、そんな類のものだったと思います。
27歳だった私は、なんとその決起会で「中締めのあいさつをする」という、とんでもない大役に抜擢していただいたのです。
私が在籍していたモバイルビジネス部の部長は、部内から選出されたことに大盛り上がりで、「上田、頼むぞ!」と私が失敗しないように相当声をかけてくださいました。
「こんなこと言ったらどうや」「こういうのもいいと思うぞ」
とにかくとっても心配していただきました。
そして当日。
部長はじめたくさんの方に応援いただき、私は無事に中締めのあいさつをおえることができました。
ほっとして、二次会で思い切りお酒を飲んだと記憶しています。
次の日。
若干の二日酔いもあり、ペガサスメールのことをすっかり忘れていたところ、周囲がざわざわ。
あ、そういえば、と思ってペガサスメールを読んでみると、なんとそこには決起会での私のことが書かれてあったのです。
「モバイルビジネス部の上田さんが中締めでこんな言葉を言った」
と。
たくさんある文章の中のごく一部のことなのですが、そこに私の名前があったこと、私の話した言葉が書かれていたことに、とても感動したことを覚えています。
「会社のトップがどんなことを考えておられるのか」それを追いかけてペガサスメールを読んでいた私。
そこに登場した自分。
それからのち、「社長が言っておられるこの部分、私の仕事で置き換えたらこういうことかな」と仕事に取り組んだのは言うまでもありません。
確か、「QRコードをこれから普及したい」と書かれていた日には、「今QRコードを使ったイベントを企画しています。」とコメント機能欄まで使って発信してしまっていました。
まあ私は、そういうイケイケ社員だったこともあるのですが、
何が言いたいかと言いますと、ただの27歳のイチ女子社員が、
社長が考えておられることに興味をもち、自分の仕事に落とし込む、ということまで自主的に実行してしまっていたこと。
これは紛れもなく、ペガサスメールの効果です。
ほとんど会ったこともない社長でした。
部長にこうしろと押し付けられたこともありません。
全ては、自分の行動でした。
「思いを伝える」「思いを伝え、つづける。」
手段はどうであれ、これが一番大切なこと。
ふと昔のことを思い出しました。
だからきっと、今の私にとっての大切なこと。