こんなときだからこそ、サービスの質が問われる
会社がなんとかして確保してくれたホテル。
寝ることができる場所があるだけで大きな安心です。
それでも、帰れなくなった不安、これからどうなるかわからない不安、いつまで続くのかわからない不安。
複雑な思いで、やっとのことでホテルに到着しました。
「こんにちは!いらっしゃいませ!」
ホテルにいるすべてのスタッフが、とびきりの笑顔で、私にこういうのです。
愕然としました。
私は、泊りたくてこのホテルに来たわけではない。
帰れなくなったんです。
いらっしゃいませ。
そのとびきりの笑顔はなんでしょう?
ふらふらで、追い詰められて、到着したんです。
何か一言、なかったものでしょうか。
一言が出なかったとしても、にじみ出るものがあるはずです。
「宿泊者が増えてよかったわ」そういう笑顔でしょうか?
状況を考えて、きちんと感じて、思いやることができたなら。
しかし、お陰さまで勉強させていただきました。
ありがとうございました。
打って変わって、その後。
メイク落としや化粧水などを買いに、クリニークの化粧品が売っているISETANへ行きました。
腐るものでもないし、どうせいつか買うのだから、今買ってもいい。
そんな思いで、基礎化粧品すべてを欲しいことを伝えました。
若くてかわいい売り場のお姉さん。
私の疲れた表情を、読み取ってくれたのでしょう。
「???」
気持ちがわかったので、私の状況を説明し、すべて買おうと思っていると話をしました。
そうしたら、そのお姉さんが。
「それは大変でしたね。わかりました。すべてを買い揃えるなんて荷物になって大変です。大丈夫です。お使いのものの試供品がありますから、必要なものをすべておっしゃってください。用意しますので。」
そして必要なものをすべて、数日分用意してくださったのです。
感激しました。
「大変だと思いますが、何かありましたら、またおっしゃってくださいね。」
最後にはこんな言葉をつけて。
ホテルでの一件はすべて吹き飛び、「私も、こうやって生きよう」そう思いました。
みなさまお化粧品は、クリニークで。
新潟の方は、どうぞISETANで、彼女からお買い求めください。
名前をお聞きすればよかった。。