地震があった時、私は新潟にいました。
3月11日 地震のあった時刻、新潟県。
長く大きな揺れを感じ、途中中断しながらも、2時間の講演を終了。その時には、まさかこんなことになっているとは、まったく予想もしていませんでした。
上越新幹線運行ストップ。
東京に帰ることができない。もちろん京都に帰ることもできない。
平静を装いながらも意識は混乱し、何から手をつけるべきかがわからない。
少しして、会社が心配しているだろうからと、会社に電話。
つながらない。
何度かけてもつながらない。
では、メール。
「送信中 >>> 」
長く時間をかけて、
「 >>> 送信100%。 送信完了」
送信完了メッセージのどれだけ嬉しかったことか。
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地震。
生きてます。
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「生きてます」
この言葉を心の底から伝えたいと思ったことは、初めてでした。
この言葉をメールに書いたことも初めてでした。
そしてここからは、「生きる」ためにどうするかが始まったのです。